~食中毒~
2025. 11. 17更新
食中毒とは、細菌やウイルス、何らかの有毒・有害物質などが含まれる食べ物や飲み物を口にすることによって、発熱、腹痛、下痢、嘔吐などの症状が現れる病気のことです。
食中毒の原因には、細菌、ウイルス、寄生虫、キノコやフグなどの自然毒、化学物質があります。
意外と多い秋の食中毒
真夏に食中毒が多いと思われがちですが、夏バテして体力が落ち、免疫力が低下しているところに、大きな気温変化も加わり体調を崩しやすいことや、バーベキューや運動会など野外での食事が増えることも影響して秋に食中毒の発生件数が多くなります。
食欲の秋で美味しい食べ物が増えてきますが、キノコやフグなどの自然毒も増えてきます。
自然毒は、細菌やウイルスによる食中毒に比べて死亡率が高いことが特徴です。
- フグ
フグの肝臓や卵巣には、テトロドトキシンという毒があり唇のしびれ、手足の麻痺、言語障害、呼吸困難などの症状を起こします。 - 山菜
山菜は、有毒植物と食用を誤って食べないよう注意が必要です。
人からもらってもむやみに食べないことも大切です。
ワラビには毒性があるためアク抜きをすることが重要です。 - キノコ類
キノコ類には、触れるだけでも炎症を起こす猛毒のものや食べることで死亡する例もあり注意が必要です。 - ジャガイモ
ジャガイモの芽には、ソラニンという毒があり加熱しても分解されません。
食べる時は芽や緑色になった部分を厚めに切り、取り除きましょう。
以下の症状がある時はすぐに医療機関を受診しましょう
- 水分補給ができない場合
- 便に血や粘液が混じる場合
- 激しい下痢や嘔吐が続く場合


こばやし小児科