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今シーズンのインフルエンザ予防接種

現在のコロナ禍の中で一般医療機関の最大の関心事は、今冬新型コロナウイルス感染症(COVID-19)とインフルエンザが同時に流行したら、どのように対処すればよいのか、という事です。診察の仕方、検査、治療、全ての点において悩ましい問題となっています。現在、インフルエンザに対する備えとしては予防接種があります。今年度のワクチン供給は、4価のワクチンになってからは過去最大の供給量となる模様ですが、例年には接種しないような人々が接種を希望すると必要本数に不足が生じる可能性も出てきます。厚生労働省が提案した接種が優先されるべき人は、まずは65歳以上の高齢者、続いて医療従事者、65歳未満の基礎疾患を持っている方、妊婦、乳幼児~小学校低学年などです。その原則に従いながら、当院でもほぼ例年通りのスケジュールですすめていく予定です。

~とびひ(伝染性膿痂疹)~

とびひは、虫刺されや湿疹、転んですりむいた傷などを掻きこわすことによって細菌感染が合併し発症します。原因菌によって水ぶくれができる水疱性膿痂疹と、かさぶたができる痂皮性膿痂疹の2種類があります。
水疱性膿痂疹(主に黄色ブドウ球菌が原因です)

図1 黄色ブドウ球菌による水疱性膿痂疹

「よくみる子どもの皮膚疾患」 医学書院より

痂皮性膿痂疹(主にA群β溶血性連鎖球菌が原因です)

図2 溶連菌による痂皮性膿痂疹(成人例) 図3 溶連菌による痂皮性膿痂疹(学童女児)

「よくみる子どもの皮膚疾患」 医学書院より

いずれも内容物が、他の場所に感染し、あちこちの皮膚に広がることがありますので、疑わしい場合は早めに病院へ行きましょう。治療は、局所の清潔ならびに抗菌薬外用剤の塗布、全体をガーゼで覆うことです。さらに抗菌薬の内服も必要になります。

<家庭でのケアポイント>

  • 爪は短く切って、皮膚を掻きむしらない
  • 浴槽に入らずシャワーでよく洗い流しましょう
  • タオルは共用しない

まれにブドウ球菌の産生する菌体外毒素によって全身症状を示すことがあり、全身が熱傷のように紅潮、発赤するためブドウ球菌性熱傷様皮膚症候群(SSSS)と呼ばれます