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突発性発疹症

突発性発疹症は、生後6ヶ月前後から1歳くらいの赤ちゃんが、突然高い熱を出して3〜4日後に熱が下がったと同時に全身に発疹が出る病気です。
原因となるウイルスには、「ヒトヘルペスウイルス6型・7型」があります。唾液などで感染すると言われていますが、感染経路はよく分かっていません。潜伏期間は、1〜2週間です。季節を問わず、1年を通して見られます。
急な発熱から始まり、38〜40℃の高熱が出ます。熱のわりには、機嫌はよく、元気もあるなど、全身状態が良いのが特徴です。熱が3〜4日続いた後、下がったとほぼ同時に、お腹や背中を中心に発疹が出ます。その後、2〜3日は発疹も目立ちますが、薄くなって消えていきます。あまり痒みはありません。なかには、発疹が出る前後に下痢をすることもあります。ウイルスが原因なので、特別な治療はなく、抗ウイルス剤もありません。主に、対症療法、下痢や熱性痙攣を伴う場合があるので、それぞれの症状に応じて、整腸剤や抗痙攣剤を使用します。
しかし、しばらくは、高熱で体力を消耗しているため、抵抗力が弱くなっています。他の感染症などにかかりやすいため、無理をさせないようゆっくりと過ごしましょう。
予防接種は、約2週間後には接種可能です。

~ロタウイルスワクチン~

小さな子供を中心に激しい下痢や吐き気を引き起こす「ロタウイルス胃腸炎」のワクチンが、令和2年10月1日から定期接種の対象になりました。
ロタウイルスワクチンは、2回接種が必要な「ロタリックス」と、3回接種が必要な「ロタテック」の2種類があります。どちらも、飲むタイプのワクチンです。令和2年10月1日からの定期接種の対象は、令和2年8月1日生まれ以降の赤ちゃんからは接種料が原則無料になりました。
ロタウイルスは、乳幼児の急性胃腸炎の原因の1つで、ほとんどの人が一生のうちに何度も感染するウイルスです。主に感染者の排泄物から感染が広がり、激しい下痢や吐き気などの症状が出ます。重症になると脱水症状で入院が必要になることもあります。ロタウイルス感染症には、何度もかかりますが、特に最初の感染は、重症化しやすいとされています。ワクチンは、最初の感染の「代わり」になるイメージで、入院するような重症化を防ぎ、発症も減らすと期待されています。
注意点は、接種する時期です。2種類とも生後6週後から14週6日後までに1回目を受け、27日以上の間隔を空けた上で、2回接種のロタリックスは24週まで、3回接種のロタテックも32週までに接種を終える必要があります。接種後は、赤ちゃんが繰り返し吐いたり、ぐったりして顔色が悪くなったりしないかなどをよく見て、症状があったら医師の診察を受けましょう。


ロタウイルスワクチン(飲むワクチンが2種類ある)


ワクチン名 ロタリックス ロタテック
接種回数 2回 3回
接種開始
出生6週後〜14週6日後
生後2ヶ月からヒブ小児用肺球菌、
B型肝炎ワクチンと同時に接種
接種終了 出生24週まで 出生32週まで
受けた後、ごくまれに腸重積症を発症する可能性があります
・嘔吐を繰り返す
・ぐったりして元気がない
・泣いたり不機嫌になったりする
・血便
このような場合は
医師の診察を受けましょう

受けた後、ごくまれに腸重積症を発症する可能性があります

  • ・嘔吐を繰り返す
  • ・ぐったりして元気がない
  • ・泣いたり不機嫌になったりする
  • ・血便

このような場合は
医師の診察を受けましょう

溶連菌感染症

溶血性連鎖球菌という細菌が原因で起こる病気を称して「溶連菌感染症」と言います。
きちんと治療をしないとリウマチ熱、急性腎炎、紫斑病などの原因になる場合があります。
発症年齢は3歳~12歳までに多い傾向がありますが、大人も感染します。家族や集団生活内での流行が多いのが特徴です。
発熱、咽頭痛(ごくんとすると喉が痛い)、リンパ節腫脹(首を触るとぐりぐりがいつもより目立つ)、苺舌(舌が赤くイチゴのようにブツブツしている)などが見られます。また、腹痛や嘔吐などの胃腸症状を伴う場合もあります。
診断には、喉を綿棒でこすり、迅速診断キットを使っての検査が可能なので、15分ほどで確定診断ができます。
抗生物質が有効であり、症状は服用1~2日後には改善することがほとんどですが、決められた期間きちんと服用しないと除菌ができません。
喉の症状が落ち着くまでは、幼稚園や学校はお休みしましょう。

~子どものアトピー性皮膚炎~

アトピー性皮膚炎の多くは、乳幼児期に発症し、成長と共に治っていく傾向があります。ただし、大人になるまで続くことや一度治ってもまた再発することもあります。
また、年齢による皮膚機能の変化や生活環境の変化が症状にも影響します。

【病因】
皮膚の表面にある角質の異常により、皮膚が乾燥し水分が蒸発しやすくなることで様々な刺激(ダニや細菌など)が侵入し、炎症を悪化させます。
・アレルギー(アトピー素因)
・肌の性質
・悪化因子(発汗、精神的ストレス、過労、紫外線など)
【症状】
 年齢によって大きく異なります。
○乳児期
 頬や口の周りに赤い発疹が出てきます。また、首や肘のくぼみ、膝の裏や手首や足首など、汗のたまりやすい部分に目立ちます。特にこの年代は食物アレルギーとの関連もあるため、必要に応じてアレルゲンの除去を検討する場合があります。
○幼児期
 体や下肢に広がりやすくなります。特に関節部にできやすく、皮膚の乾燥が目立ちます。
○思春期~青年期
 顔や胸、背中や肘など上半身に湿疹ができやすくなります。
【治療について】
主な治療としては、外用薬での皮膚炎の治療、内服薬によるかゆみの軽減、保湿剤による皮膚バリアの回復です。
できるだけ症状を軽く、日常生活に支障がない状態を目指すことが大切です。かなり根気が必要なこともありますが、適切な治療・スキンケアを行い、症状を抑え、子どもの集中力、活動性を高めてあげると良いでしょう。