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~インフルエンザ・新型コロナウイルス感染症等の対策~

今年度は早くも10月頃よりインフルエンザが流行し学級閉鎖となった小学校もありましたが、いよいよ流行のシーズンに入ってくる季節となりました。インフルエンザと新型コロナウイルスはどちらも流行性の感染症であり、感染経路や症状がよく似ています。主な感染経路は「飛沫感染」と「接触感染」です。インフルエンザの症状は、38℃以上の高熱・頭痛・全身倦怠感・筋肉痛・関節痛・咳・鼻水・のどの痛みなどがあります。一方、新型コロナウイルスの症状は、発熱(微熱~高熱)・頭痛・倦怠感・筋肉痛・関節痛・咳・のどの痛み・味覚嗅覚の異常などがあります。

どちらの感染症に罹患したのか?あるいは別の細菌やウイルスの感染なのか?を知るために、当院では抗原検査を行って判断します。抗原検査は周囲の流行を考慮してどちらか一方もしくは同時検査を行うかを決めます。勿論すべてに検査が必要な訳ではありません。

基礎疾患のない重症化リスクの少ない方や、なかなか受診できないかたは市販の検査キットがドラッグストアや調剤薬局で売られていますので、ご自分で検査してみるのも良いでしょう。陽性であっても必ずしも薬を飲まなくても自然に治る場合も多いですが、症状がつらく心配であれば市販薬の利用や、受診を考えていただけると良いと思います。

受診の際には発熱外来の時間帯を予約してください。また、検査の結果があれば持参して下い。抗インフルエンザ薬をご希望の方は、発症48時間以内の症早期に服用することで薬の効果が期待されますのでご配慮下さい。

感染症の予防法は共通しています。ワクチンのある感染症に関してはワクチンを接種する、手洗い・うがい、換気、マスク、咳エチケットを徹底して感染を予防していきましょう。

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【みんなのポケット】2024年12月号(NO.262)

お子さんが突然高熱を出して吐いたり下痢したりすると、とても心配になりますよね。

嘔吐、下痢がひどいときには身体から水分と一緒にナトリウムやカリウムなどの電解質も失われていくため、身体をゆっくり休ませ、脱水予防のため水分を少量ずつ(スプーン1さじずつ)こまめに飲ませる必要があります。その際には経口補水液(OS-1)を上手に利用すると良いでしょう。しょっぱくて飲みにくいイメージがありますが、やや甘みを感じるゼリータイプやアップル風味もありますので試してみてください。(飲んでもすぐに吐いてしまうときには1~2時間おなかを休めてまた挑戦してみてくださいね)

水分を取っても吐かなくなれば消化の良い食事(リンゴのすりおろし、おかゆ、煮込みうどん,白身魚など)を少しずつるようにしていきましょう。

尿量が少ない、すぐ横になってしまいグッタリとしている、体重が急に減った、など脱水症状が強いと思われる場合には早めに受診してください。