HOME»  みんなのポケット»  バックナンバーTOP»  ~気管支喘息~

~気管支喘息~

【みんなのポケット】2023年12月号(NO.250)

喘息とは、空気の通り道が長い期間炎症を繰り返すことで狭くなり呼吸時にヒューヒュー、ゼーゼーといった音が聴こえる喘鳴や呼吸困難などの発作が生じる病気です。
ダニ、カビなどを吸い込むことが引き金となって起こります。
喘息は乳幼児期に発症することが多く、全体の60%~70%が2~3歳までに発症します。子どもの喘息の多くは思春期の頃には、症状がよくなってきますが、そのうち約20%は大人になっても続くと言われています。成人になって初めて症状が出るケースも少なくなく、子どもから大人まで幅広い年齢層で発症することがあります。

症状
咳や痰・呼吸困難です。就寝や明け方に咳や息苦しさで目が覚めることが喘息の特徴です。

治療法
気道の炎症を抑えて発作が起きない状態にすることが大切です。発作を繰り返すと気道の粘膜が徐々に厚くなり狭くなった気道が元に戻らなくなるため治療が難しくなります。
日頃から気道の炎症を抑える治療を行い、気道の炎症をコントロールすることが重要です。

治療薬
コントローラー(長期管理薬)・発作が起きないようにコントロールする薬です。喘息による気道の炎症を抑え咳や呼吸困難が起こらないように気道の状態を保つことを目的としています。
発作治療薬・発作が起きた時に緊急的に使用し症状を改善させる薬です。喘息の発作が起こった時には、作用のある薬を吸入し発作の症状を抑える治療を行います。改善しない場合は、受診が必要です。

注意点
★蚊取り線香の煙、花火の煙、化粧品の匂い、殺虫剤、接着剤等の化学物質の刺激で喘息発作が起こる。
・風邪をひかないようにする
・ダニやホコリなどのアレルゲンをさける
・タバコなどの煙や汚れた空気に近づかない
・お薬をきちんとつづける
・夜ふかしをしない
★小さいうちに診断されたらしばらく内服などの治療を続けること
★症状が落ち着いても必ず定期的に受診をすること
★動けないほど苦しい、薬を使用しても症状が改善しない場合は早めの受診が必要です