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新型コロナウイルス感染症~5類になって何が変わった?~

【みんなのポケット】2023年9月号(NO.247)

 令和5年5月から新型コロナウイルス感染症の感染症法の位置づけが2類➡5類に変わりましたが、一体何がどう変わったのでしょう。そもそも病気の実態は変わっていません。現在オミクロン株の系統XBB1.5が主流のようですが、本質は変わっていません。5類になって全数報告から、定点報告(いくつかの医療機関のみが保健所等に報告する方式)に変わったり、濃厚接触者という考え方をあまり強調しなくなったり。また3月からマスクの着用が個人の判断に委ねられ、夏休みになって多くの方が移動したり、旅行に出かけたりしている現在、感染し易い状況が発生しています。第9波といっても良い状況です。沖縄県では全国に先立ち、医療逼迫が起こり、救急医療が破綻寸前となり、安易な検査目的の受診や、診断書目的の受診を控えて頂くよう県民に呼びかけた状況が起こりました。
 また、新型コロナウイルス感染症だけではなく、小児の様々な感染症、特に入院を余儀なくされるような下気道感染症(RSウイルスやhMPウイルス由来の)が急増し、ここ熊谷地域でも近隣の小児科病床が満床に近い状況が一時期起こりました。最近少し落ち着いてきた様相もありますが、夏休みが終わって新学期が始まると、どうなっていくかわかりません。
 感染症は、皆さんの感染予防対策、すなわち①十分な睡眠と栄養②手指消毒③必要な時はマスク、などでり患リスクを減じる事が可能です。どうぞくれぐれもご注意ください。