発達障害

【みんなのポケット】2023年8月号(NO.246)

発達障害とは、生まれつきの脳機能の発達の偏りによる障害です。
言葉の発達が遅い、対人関係をうまく築くことができない、特定分野の勉学が極端に苦手、落ち着きがない、集団生活が苦手などにより社会生活に困難が生じてきます。外見からは分かりにくいものが多く、その症状や困りごとは十人十色です。
幼少期または学童期頃より症状が目立ち始めますが、変わり者、怠け者というような誤った認識がなされ、見過ごされているケースも多いと考えられています。社会人になってから、不注意やミスが多いといった症状が目立ち、初めて診断が下されるケースも少なくありません。
発達障害の症状は薬物療法などである程度抑えることができるものもありますが、根本的な治療法はない症状が多いのが現状です。発達障害を抱える当事者は様々な場面で生きにくさを感じているとされており、将来的に症状とうまく付き合いながら日常生活を送っていくには、早期の段階で生活訓練などの療育を始めることが良いとされています。
当院では、発達障害を乳幼児健診や学校から指摘された方、ちょっと気になる症状がある方への相談も行っております。相談される場合はお電話で予約をお願い致します。
経過によっては専門機関への紹介も行っております。