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食物アレルギー

【みんなのポケット】2023年7月号(NO.245)

全国の食物アレルギーの児童生徒の割合は年々増えていて2022年の調査では6.3%でした。
アナフィラキシーショック(重症のアレルギー反応)を起こしたことがある児童生徒も0.62%と年々増加しています。

そんな訳で、保育園・幼稚園によっては「アレルギーの血液検査」を受けていないと給食を提供できない、などと保護者に要請している所も見受けられます。
しかし、血液検査で全ての食物アレルギーが見分けられる訳ではありません。
血液検査で調べる「特異的IgE」は、食物アレルギーが出るかどうかを確実に予測する事はできません。
ですから実際食べて症状が出た時、何をどのくらい食べてどのくらいの時間でどういう症状が出たか、が食物アレルギーの正しい診断です。
血液検査はその補助的なものです。
実際、本当は食べられるのに血液検査で陽性だからといって過剰な除去を強いられる事が結構起こっています。
陽性でも症状が出ない方はいっぱいいます。