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~虫刺されについて~

【みんなのポケット】2023年6月号(NO.244)

暖かい季節になると虫刺されが増えてきます。虫刺されの症状は様々で、虫の種類や個人の体質によって違いますが、代表的な症状は、痛み・腫れ・かゆみなどです。

<蚊>
国内で見られる蚊はおよそ100種類ですが、おもにアカイエカ、ヒトスジシマカ(やぶ蚊)、チカイエカの3種類です。
蚊は吸血する際に唾液などを注入します。刺された直後にかゆみや腫れが現われますが、1~2時間後には消えます。また、刺された次の日になると再び刺された場所にかゆみや腫れが出ることがあります。

<アブ>
アブも蚊と同様にヒトの血を吸う虫ですが、皮膚を咬み、そこから出てきた血を吸う特徴があります。そのため、刺された直後は痛みがあり、その後腫れやかゆみ症状が現われます。

<ノミ>
人にたかるヒトノミ以外にイヌノミ、ネコノミが吸血します。公園などの屋外で刺される場合と、犬や猫などペットを飼っている家庭では屋内で刺される場合があります。刺された直後は症状がなく、数日経ってから赤みやブツブツなどの症状が現われます。

<ダニ>
室内でダニに刺される原因の多くはイエダニです。イエダニはネズミや鳥に寄生していますが、時に人を刺して血を吸います。夜間の睡眠中に刺されることが多く、下腹部、太ももの内側や脇の下が刺されやすいです。刺されると、赤みやブツブツなどの症状が現われます。

虫刺されの主な症状は、かゆみや腫れなどですが、数日で治まることがほとんどです。掻きむしったりしない事が大切です。軽症であれば、市販のかゆみ止めを使用しましょう。腫れ、かゆみが強い場合は、病院の受診が必要となります。予防するには、虫よけスプレーを使用し、さらに肌の露出を少なくしましょう。
ダニや蚊などが媒介する感染症が最近話題になっています。デング熱、ジカ熱、SFTS(重症熱性血小板減少症候群)など新しい感染症の他、日本脳炎やマラリアなども古くからある蚊の媒介する感染症です。