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~新しいHPVワクチン~

【みんなのポケット】2023年4月号(NO.242)

HPVワクチンは、子宮頸がんの原因となるヒトパピローマウイルス(HPV)の感染を防ぐワクチンです。日本で承認されているHPVワクチンは、何種類のHPVの型を防げるかで2価、4価、9価の3種類あります。現在2価のサーバリックスと4価のガーダシルが定期接種ですが、4月から9価のシルガード9も定期接種に追加されることになりました。
定期接種の対称は小学校6年生~高校1年生の女児

●シルガード9
15歳になるまでに受ける場合(小6~14歳)       2回接種
15歳になってから受ける場合(15歳以上)       3回接種
●ガーダシル                     3回接種
●サーバリックス                   3回接種

<接種スケジュール>

子宮頸がんは性行為を介して感染します。
国内の子宮頸がんの患者さんは、毎年11,000人程度とされ、それにより亡くなる方も、年間 2900人程度とされています。子宮頸がんを発症する割合は、20代から上昇し、40代でピークを迎え、その後徐々に下降していきます。特に近年若い女性の子宮頸がんの罹患が増えているためHPVワクチン接種で予防できるメリットは大きいです。
○キャッチアップ接種
2013年~2021年 HPVワクチン接種が差し控えられていた間に定期接種の対称であった方の中にはHPVワクチンの公費での接種を逃した方がいらっしゃいます。こうした方々に公費での接種機会を提供しています。
対称は誕生日が1997年4月2日~2006年4月1日の女性
(過去にHPVワクチンの接種を合計3回受けていない方。)
2022年4月~2025年3月の3年間HPVワクチンを公費で接種できます。

勿論対象者に該当しない方でも、任意接種(自己負担)としてHPVワクチンを接種することは可能です。