~重症筋無力症~
2022. 10. 12更新
【みんなのポケット】2022年9月号(NO.235)
今回は、馴染みの薄い疾患ではありますが、 
        「重症筋無力症」という、神経と筋肉のつなぎ目でおこる異常のため、動作の初めには力が入れられても、その筋力を保てなくなる病気についてご説明します。 
      症状が眼やまぶたにとどまる人もいれば、体の様々な部位に力を入れた状態が保ちづらくなる、また疲れやすくなるなどの症状があります。 
<主な症状> 
         目を使うとまぶたが下がってくる。物が二重にみえる。 
        ・四肢、体幹禁漁低下 
         両腕、両脚、手指の力が保てない。頭や背中の重さを支えられない 
        ・嚥下障害、咀しゃく障害 
         顎が疲れる。食べ物をかみづらい。むせやすくなる。 
        ・構音障害 
       ろれつがまわらなくなる。声量を保てない。 
<治療> 
        ・ステロイド治療、手術、飲み薬、など。 
      症状の現れ方には個人差があり、変化も大きいため、各種検査に基づいて治療法を決めます。手術は「胸腺」という組織を摘出する手術です。 
<日常生活の工夫> 
        ・疲れをためない 
        ・目の負担やからだの負担を軽くして休憩をとる 
      ・食材など、食べやすい大きさや硬さにする 



こばやし小児科