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~重症筋無力症~

【みんなのポケット】2022年9月号(NO.235)

今回は、馴染みの薄い疾患ではありますが、
「重症筋無力症」という、神経と筋肉のつなぎ目でおこる異常のため、動作の初めには力が入れられても、その筋力を保てなくなる病気についてご説明します。
症状が眼やまぶたにとどまる人もいれば、体の様々な部位に力を入れた状態が保ちづらくなる、また疲れやすくなるなどの症状があります。

<主な症状>
 目を使うとまぶたが下がってくる。物が二重にみえる。
・四肢、体幹禁漁低下
 両腕、両脚、手指の力が保てない。頭や背中の重さを支えられない
・嚥下障害、咀しゃく障害
 顎が疲れる。食べ物をかみづらい。むせやすくなる。
・構音障害
 ろれつがまわらなくなる。声量を保てない。

<治療>
・ステロイド治療、手術、飲み薬、など。
症状の現れ方には個人差があり、変化も大きいため、各種検査に基づいて治療法を決めます。手術は「胸腺」という組織を摘出する手術です。

<日常生活の工夫>
・疲れをためない
・目の負担やからだの負担を軽くして休憩をとる
・食材など、食べやすい大きさや硬さにする