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食生活で花粉症対策

【みんなのポケット】2022年3月号(NO.229)

花粉症は、体内に入った花粉を体の免疫機能が異物としてとらえ、過剰反応を起こして発症します。いわば免疫機能の誤作動です。私たちの免疫細胞は約7割が腸に集中しているので、腸内環境を整えることが花粉症の改善につながると考えられます。
腸の中には腸の働きを活発にする「善玉菌」と、増加すると有害物質を作る「悪玉菌」、そのどちらか優勢な方に働く「日和見菌」に分類され、健康な腸内は善玉菌が優勢です。発酵食品(みそ、納豆、ヨーグルト、ぬか漬け、キムチなど)に含まれる乳酸菌は腸内の悪玉菌を抑え、善玉菌を増やして腸内環境を整えてくれます。
腸内環境は食事の偏りや睡眠不足などで乱れやすくなりますので、アレルギー症状が出たら、日頃の生活習慣を見直す必要があります。
又、花粉症の症状がひどいときは、鼻の粘膜を傷つけやすいので、粘膜を保護することが大事です。
花粉症の症状が出たときに積極的に摂りたいのがビタミンAです。ビタミンAは、皮膚や粘膜にある細胞の形成に必要なビタミンで、レバーやウナギ・緑黄色野菜に多く含まれています。また、ネバネバ食材と呼ばれるオクラ・なめこ・山芋などに含まれる「ムチン」も粘膜を潤し、保護する働きがあります。