~子どもの中耳炎~
2020. 4. 6更新
子どもは風邪をひいた時などに、耳の病気を併発することがよくあります。
年齢が低いほど、症状があってもうまく伝えられない場合が多く、大人が気づきにくいことがあるため注意が必要です。
感冒に伴って、鼻の奥と耳をつなぐ耳管を伝って、ウイルスや細菌が中耳に入ることが原因で起こります。
小さな子どもは、耳管が短く、咽頭に対してほぼ水平に近い角度にあるため、菌が中耳に入りやすく、急性中耳炎になりやすいのです。
症状 |
耳の痛み、耳だれ、発熱、聞こえが悪い |
治療法 |
痛み止めや抗菌剤の薬を使います。膿がたまっている場合は、鼓膜を切開し、膿の逃げ道を作り、痛みや熱を和らげることもあります。 鼻水をこまめに吸ってあげることも大切です。多くは1~2週間ほどで改善しますが、長引く場合もあります。 |
耳管の機能が悪いために、中耳に液がたまります。
急性中耳炎に引き続いて起こることが多いですが、アレルギー性鼻炎、副鼻腔炎、アデノイドが原因で起こる場合もあります。
症状 |
発熱や痛みはほとんどありませんが、液がたまるため、耳が詰まった感じや耳鳴り、難聴を引き起こします。 子どもの場合、呼びかけても振り返らない、テレビの音が大きい、言葉の発育が遅いなどの症状があれば注意が必要です。 |
治療法 |
薬による治療で改善することもありますが、良くならない場合は、鼓膜を切開して中耳にたまっている液を抜きます。 場合によって、そこに小さなチューブを入れることもあります。また、鼻や喉などの治療も必要です。 成長とともに良くなることが多いですが、大人になっても改善しない場合もあるため、根気強く治療することが大切です。 |