HOME»  みんなのポケット»  バックナンバーTOP»  ~RSウイルス感染症~

~RSウイルス感染症~

冬になると毎年風邪が流行します。
風邪の原因となるウイルスには何百という種類がありますが、その中でも乳幼児に感染しやすいのがRSウイルスです。

ほとんどのお子様が2歳までに一度はRSウイルスに感染すると考えられています。RSウイルスはとても身近にいて、赤ちゃんの健康をおびやかす存在なのです。秋から春までというかなり長い期間にわたり流行が続きます。
大人や年長児がRSウイルスに感染しても、軽い鼻風邪程度におさまることがほとんどです。赤ちゃんが感染した場合も通常は38~39度の発熱や鼻水、咳などの普通の風邪の症状が出て、8~15日位でおさまります。しかし中には、細気管支や肺などの下気道と呼ばれる深いところに炎症が及ぶことがあります。

初めてRSウイルスに感染した乳幼児は、細気管支炎・肺炎と進行すれば、入院にいたる場合もあります。
入院が必要となるお子様の大部分は、生後6カ月未満の赤ちゃんです。
RSウイルスを退治する薬はなく、症状をやわらげる治療を行います。RSウイルス感染症は急激に症状が悪くなることがあるので、もし風邪をひいてしまったら早めに小児科を受診するようにしましょう。

<予防は>
  • 家族の外出の後や、調理・食事の前、鼻をかんだあとなどは、よく手を洗うようにします。
  • 感染症流行の冬の時期は、乳幼児を人ごみに連れて行かないようにしましょう。
  • 家庭内に風邪をひいている人がいるときは、マスクを着用し、乳幼児に近づけないようにしましょう。
  • タバコを吸う人に近づけない、また子どもがタバコの煙を吸わない環境にすることが必要です。
  • 未熟児で生まれた場合などは、シナジス®という注射を流行期に接種すると重症化を予防できます。