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~急性胃腸炎~

[原因]
ウイルスと細菌に分けられ、多くはノロウイルス、アデノウイルス、ロタウイルスなどのウイルスによるものです。ロタウイルスはワクチン導入により大きく減ってきています。

[症状]
嘔吐、下痢、腹痛、発熱などです。秋から冬にノロウイルスが流行し、春にロタウイルスが流行します。感染経路は主に便や嘔吐物にふれ、手などから口に入り感染します。潜伏期間は1~3日程度です。

[経口補水療法]
中等症から軽度の小児の急性胃腸炎の初期治療としてまずやるべき事は、経口補水療法です。嘔吐、下痢などで失われた水分と大体同じ量を4時間以内に経口補水液を用いて飲ませることです。
ティースプーン1杯くらいから5分ごとに飲ませます。最初はゆっくりすすめていきます。
嘔吐が治まってくれば飲ませる間隔を徐々に短くし量も増やしていきます。
経口補水液を嫌がる場合は、塩分を含んだ重湯、お粥、野菜スープ、チキンスープで代替しても良いでしょう。

[食事療法]
母乳は中断せず継続してください。経口補水液と併用して対応していきます。経口補水液により、顔色、機嫌がよくなったら、ミルクや食事はすぐに開始して大丈夫です。食事内容も年齢に応じた通常の食事でかまいません。食事制限をしても治るまでの期間に変わりなく、むしろ体重の回復を遅らせる可能性があります。高脂質の食事や糖分の多い飲料は避ける方が良いでしょう。
ミルクは薄める必要はありません。いつも通りのミルクをのませてください。