長時間の電子機器使用による体への影響を考えてみましょう

【みんなのポケット】2025年10月号(NO.272)

長時間のICT機器の利用に関しては、こども達の発達や成長を見守っている保護者や教職員の皆様から、健康に対する心配な声が上がっています。
一部の自治体では、「スマホ利用は1日2時間以内」などという条例まで発して危機感を呼び掛けています。
もしかしたら「使い過ぎている事」よりも「足りていない事」の方が問題かもしれません。
次のように考え方をシフトチェンジしてみませんか。

  1. リアルな世界との触れ合いが不足している
    友人や家族と話す時間を持つ、一緒に何かする時間を増やす、動植物を育てたり面倒をみる
  2. 勉強時間や睡眠時間が不足している
    勉強時間を確保する、睡眠時間を確保する
  3. 目を休める時間が不足している
    遠くを見る時間を足す、まめに画面から目を離す
  4. 体勢を変えたり、動いたりする事が不足している
    体を動かすゲームをする、気分転換に外出する

10月のスケジュール

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1
午前休診
2 3 4
5
市民健康
フォーラム
6 7
教育委員会
8
熊谷市医師会理事会
9
妻沼西小
健診
10
11
12
休日診療所
執務
13
スポーツの日
14 15
午後休診
16 17 18
19 20 21
深谷日赤
地域医療
連携会
22
例会
23 24 25
午後休診
26 27 28
小児科医会
29 30
園保健会

10月1日(水)午前は、熊谷市の会議にて休診いたします。
15日(水)午後、25日(土)午後は、県医師会の会議にて休診いたします。

~食中毒~

食中毒とは、細菌やウイルス、何らかの有毒・有害物質などが含まれる食べ物や飲み物を口にすることによって、発熱、腹痛、下痢、嘔吐などの症状が現れる病気のことです。
食中毒の原因には、細菌、ウイルス、寄生虫、キノコやフグなどの自然毒、化学物質があります。

意外と多い秋の食中毒

真夏に食中毒が多いと思われがちですが、夏バテして体力が落ち、免疫力が低下しているところに、大きな気温変化も加わり体調を崩しやすいことや、バーベキューや運動会など野外での食事が増えることも影響して秋に食中毒の発生件数が多くなります。
食欲の秋で美味しい食べ物が増えてきますが、キノコやフグなどの自然毒も増えてきます。
自然毒は、細菌やウイルスによる食中毒に比べて死亡率が高いことが特徴です。

  • フグ
    フグの肝臓や卵巣には、テトロドトキシンという毒があり唇のしびれ、手足の麻痺、言語障害、呼吸困難などの症状を起こします。
  • 山菜
    山菜は、有毒植物と食用を誤って食べないよう注意が必要です。
    人からもらってもむやみに食べないことも大切です。
    ワラビには毒性があるためアク抜きをすることが重要です。
  • キノコ類
    キノコ類には、触れるだけでも炎症を起こす猛毒のものや食べることで死亡する例もあり注意が必要です。
  • ジャガイモ
    ジャガイモの芽には、ソラニンという毒があり加熱しても分解されません。
    食べる時は芽や緑色になった部分を厚めに切り、取り除きましょう。

以下の症状がある時はすぐに医療機関を受診しましょう

  • 水分補給ができない場合
  • 便に血や粘液が混じる場合
  • 激しい下痢や嘔吐が続く場合

食中毒のイメージ画像