自律神経の乱れによる体調不良

【みんなのポケット】2025年5月号(NO.267)

5月は、自律神経の乱れから、頭痛やめまい、倦怠感や不眠、肩や腰の痛み、身体が冷えるなどの
自律神経失調症状が起こりやすい季節です。

原因
 ・入学式、就職、転勤など新しい環境に飛び込む人が多く、また、大人数で集まる機会も多い
 ・寒暖の差に対応するため自律神経に過度の負担がかかること

対策
 ・規則正しい生活を送り、バランスの良い食事を心掛ける。
 ・十分な睡眠をとる
 ・気分が落ち込み趣味などが楽しめず、
  睡眠や食欲に異常があるなど日常生活に支障をきたす場合は医療機関にてご相談ください。

5月のスケジュール

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1 2 3
憲法記念日
 
4
みどりの日
夜間診療所
執務
5
こどもの日
6
振替休日
7
臨時休診
8
感染症委員会
9 10
11
埼玉地方会
12 13 14
理事会
15
医ケア
運営協議会
16
17
18 19
HPVワクチン
講演会
20
妻沼西小
開校式
21
学術講演会
22
子育て相談
委員会
23 24
25 26

27
28
午後休診
例会
29
会長会
30
教育委員会
31

5月7(水)は、臨時休診いたします。 ご迷惑をおかけして申し訳ございません。

~百日咳~

百日咳は、主にグラム陰性桿菌の百日咳菌による呼吸器感染症の一種、特有の痙攣性の咳発作を特徴とする急性気道感染症です。
咳が治るまで約100日間(3ヶ月程度)続くことが病名の由来となっています。
百日咳ワクチンで予防可能な小児疾患であるにも関わらず、発症率が上昇している唯一の疾患です。
1歳以下の乳児は重症化しやすく、6か月以下では死亡の危険性が高いです。

原因
百日咳菌とよばれる感染力の強い細菌です。一部では、「パラ百日咳菌」が原因となることもあります。
感染経路は、飛沫感染と接触感染で患者の咳やくしゃみによって放出された飛沫を吸い込んだり、菌が付着した物に触れたりすることで感染します。

症状
・カタル期:7~10日の潜伏期間を経て咳やくしゃみ、鼻水、微熱などの風邪症状が現れます。
 1~2週間で咳が徐々に酷くなります。
・痙咳期:息を吸う時に笛のような「ヒュー」という音を伴う激しい咳発作が特徴であり、乳児の患者では、無呼吸発作を経験することになります。この時の期間は、2~3週間目が目安となります。
・回復期:激しい咳発作が徐々に減少し、2~3週間で咳がみられなくなります。その後も時折、咳発作が起こり、全快は、約2~3ヶ月で回復します。

治療法
抗菌薬と咳の症状に対する対症療法があります。感染初期にマクロライド系抗生物質を服用すると、症状の軽減や感染期間の短縮が期待できます。

百日咳