肺の生活習慣病(慢性閉塞性肺疾患)
2019. 1. 1更新
タバコなどの有害な空気を吸い込むことによって、空気の通り道である気道(気管支)や、酸素の交換を行う肺(肺胞)などに障害が生じる病気です。その結果空気の出し入れがうまくいかなくなることによって、通常の呼吸ができなくなり、息切れが起こります。
長期間にわたる喫煙習慣が主な原因であることから肺の生活習慣病といわれています。ヘビースモーカーに多い病気で、患者様の90%は喫煙者です。また受動喫煙によっても起こります。さらに喫煙以外の原因として、大気汚染や化学物質も刺激になります。
この病気は発見が遅れがちな病気です。
- 息切れ(体を動かしたとき、例えば階段の昇降時や坂道を登るときに気づきます。)
- 慢性の咳と痰
- 時に喘鳴(風邪をひいたとき、あるいは運動をした時)
- 病気が進むと口すぼめ呼吸(体を動かして息切れを感じた時に、意識的に口をすぼめる呼吸)
- 重症になると自宅で酸素吸入が必要になり、呼吸不全に陥ったりします。