~ヒートショック~
2015. 3. 1更新
冬場は家の中においても急激な温度変化が起こりやすい環境にあります。
暖房で暖かい居間などと、暖房のない脱衣所や浴室との温度差が10度以上になることも稀ではありません。
急激な温度変化が短時間のうちに起こり、これに伴って血圧の上昇や下降が引き起こされます。このような状態を「ヒートショック」といいます。
*ヒートショックの影響を受けやすい人
持病
- 狭心症や心筋梗塞、脳梗塞の方
- 肥満、高血圧、糖尿病、不整脈がある方
入浴の習慣
- 一番風呂、または深夜の入浴をすることが多い
- 飲酒後や食事の直後の入浴
- 熱いお風呂に首まで浸かり、長湯をする
居住空間
- 浴室や脱衣所に暖房設備がない
- 居間、浴室、トイレなどが離れている
*ヒートショックによる事故を未然に防ぐには?
冬場の入浴時の事故を未然に防ぐためには、居間と脱衣所、浴室の温度差をできるだけ小さくしておくことが大切です。
脱衣所に暖房器具を置くなどして、入浴前に暖めておく。
浴槽のふたを開けておいたり、浴室の床や壁に温かいシャワーをまくなどして、浴室を暖めておく。
湯船に入る前に手や足といった末端部分からかけ湯をして、徐々に体を温めていく。
入浴時間はほんのり汗ばむ程度にし、湯船から出るときは急に立ち上がらずにゆっくりと立ち上がる。
入浴前後にコップ1杯程度の水分補給をする。
寒くて体が冷えてしまったときは、1日の終わりにお風呂で体を温めてほっこりする方も多いと思います。しかし、高血圧や糖尿病など持病のある人にとって、冬の入浴は常に危険と隣合わせであることを忘れてはいけません。