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みんなのポケット バックナンバー こころの問題

 

 
 

 

 

~子どもの爪かみ~

【みんなのポケット】2016年12月号(NO.166)

「爪を噛む」癖、子どものその癖をなんとかやめさせたいと悩んでいる方もいるのではないでしょうか?
その癖をやめさせるにはどうすればいいのでしょうか。子どもの爪かみは、ストレス由来の事が多いと言われています。無理にやめさせようと厳しく注意すると、そのことがストレスになり、かえってひどくなってしまう場合があります。また、原因である不満や不安を取り除くことなく、たとえ、爪噛みをやめさせることができたとしても、ただ、ストレス発散の方法が爪噛みでなくなるだけで、髪の毛を抜いてしまう「抜毛症」など別の癖に移行することもあるようです。ですから、まず、原因となる不満や不安を取り除かなければなりません。大人が思っている以上に、子どもの心は繊細です。とても小さな悩みが、原因の場合もあります。そして、親に悟られないように我慢し、平気そうな顔をしている場合もあるので、親は気が付きにくいのです。その我慢が大きなストレスになっている子どももいます。まず、スキンシップを大切にし、子どもの話をよく聞いてください。その原因が分からない場合、子どもの心の声に耳を傾ける努力が必要です。母親というのは、とても忙しいものですが、なんとか子どもと向き合う時間を作って。子どもの話をよく聞いてあげてください。目を見て、相槌を打ちながら、間に口を挟まずに最後まで優しい気持ちで聞いてあげてください。

~五月病~

【みんなのポケット】2016年5月号(NO.159)

新社会人など4月から新たな生活を始めた人の中には、1か月ほど経つと緊張の糸が切れて、心身に様々な症状が出る人がいます。これを「五月病」といいます。「五月病」は日本特有の俗称で、医学的な病名ではありません。精神科的には「適応障害」になることが多いと言われています。ストレスの多い環境への適応が限界を超え、心身の不調をきたす障害で、主な症状は身体面、行動面、精神面の3つに変化が出ると言われています。

  1. ① 身体面
    寝付けない、食欲不振、頭痛、倦怠感、疲労感、めまい、動悸
  2. ② 行動面
    朝起きられず登校・出社できない、イライラする、涙もろくなる
  3. ③ 精神面
    ゆううつ、非哀感、落ち着かない、思考力・注意力の低下、テキパキ動けない

五月病にならないためには、クラス替えや入学後の適応しようと頑張りすぎず、少しずつ環境に慣れていく心つもりで過ごすことが大事です。 対処の第一歩は、自分や周囲の人の変調に気づく事です。心身の不調が長引くときは、スクールカウンセラーへの相談や心療内科などの受診も考えましょう。親だけでなく担任教師など学校との連携が必要な時代となっています。保護者もまた、子供の様子に心を配り、体調の悪いときは、話を聞いてあげたり、休ませたりして下さい。自分の子供だけは大丈夫と思わず、子供の発するサインを見逃さないよう気を付けてください。特に小学生や中学生は親や周囲の人の理解や援助が、自我の確立のためにはまだまだ必要で大切な時期です。ただし、無理に話を聞きだすのでなく、いつでも話に耳を傾けることを心がけるとよいと思います。

~子どもの力伸ばすには~

【みんなのポケット】2016年1月号(NO.155)

子どもの長所に気づき、ほめ、それを伸ばすのは周囲の大人の大切な役目です。自己肯定感を持って育った子は、勉強、運動、芸術などに意欲を持ち、失敗を恐れず、最後までやり遂げようとします。勿論叱る事も時には必要ですが、ただ叱っただけではだめで、それに代わる良い行動を教えないと問題は解決しません。とにかくまずは、ほめること、けなさないこと、一緒に遊んで喜びを共有すること、ぜひ心がけてください。

~夜尿症について~

【みんなのポケット】2015年12月号(NO.154)

夜寝ている間におもらしをすることを「おねしょ」と言います。4~5歳までならば生理現象ですが、小学校入学後も月に数回以上「おねしょ」をする場合「夜尿症」と言って病気の範疇に入るでしょう。夜尿症は6歳頃では10%程度みられますが、12歳くらいになると数%程度になります。つまり多くの場合、放っておいても成長とともになおるのですが、小学校高学年になってもなおっていないと、様々な場面で精神的なストレスになってしまいますね。「夜尿症」の原因は、夜間の尿量と、膀胱の大きさのバランスにあります。つまり、夜間の尿が多かったり、膀胱の容量が小さかったりすると「夜尿症」が治らないわけです。また、腎臓や膀胱、さらには中枢神経系などに病気がかくれている場合も稀にあります。 夜尿症には、2つのタイプがあります。1つは「多尿型」と言って、1晩の尿量が約250cc以上ある場合を言います。このタイプは、習慣的に水分摂取が多い場合や、抗利尿ホルモンという、尿を濃くして夜間尿量を少なくするホルモンが十分に分泌しない場合に起こります。もう1つは「膀胱型」と言って、膀胱容量が小さいため、尿をためる力が弱い場合に起こります。 「夜尿症」を早くなおすためには、まずご家庭で以下の注意をしてみてください。

1   夜中に起こさない(抗利尿ホルモンの分泌を促すため)。
2   水分摂取は朝・昼に多く、夕方からは控える。
3   夕食時の塩分の取り過ぎに注意する。
4   早寝、早起きの習慣をつける。夕食は早目に取るようにし、夕食から就寝までは2時間前後あける。
5   寝る前にゆっくり入浴して体を温めるなどの冷え対策をする。
6   就寝前には必ずトイレに行き、しっかり排尿する。
7   おしっこのがまん訓練をする。

以上の生活改善だけで治らない場合は薬を用います。薬物療法としては、抗利尿ホルモン分泌を促進するデスモプレッシン(ミニリンメルト®OD錠)が最適です。また、抗コリン薬の追加で効果がみられる場合もあります。また最近は、アラーム療法という、パンツが濡れるとそれを検知してブザーが鳴ったり、振動したりする特殊な装置を付けたパンツを用いる方法があります。これは音や振動で夜尿が起こった事を本人に認識させる治療法です。他には漢方薬などを用いることもあります。 もし夜尿症で困っていたら、恥ずかしがらずにぜひ相談してください。


夜尿症について

~2014年度いじめに関する調査より~

【みんなのポケット】2015年11月号(NO.153)

先日、「いじめに耐えられないので自殺します」という遺書を残して電車に飛び込んだ中学生の事件がありましたが、2014年度の文科省の調査によれば、いじめの内容で最も多かったのは「冷やかしやからかい、悪口や脅し文句」だそうです。
他には、「軽くぶつかられたり、遊ぶふりをしてたたかれたり、蹴られたりする」、「仲間はずれ、集団による無視」など。いじめを発見するきっかけは、アンケートなどの学校の取り組みが最多でした。
アンケートには、記名や無記名の問題、そして年何回くらい行うかなど、地域によって差がありました。教師同士、さらには家庭が子どもの小さな異変に気づき、伝え合う関係の構築が重要とも言われています。
いじめ問題に詳しい専門家によれば、重要なのは解決に動く学校の対応力だと言っています。
「いじめられている」と必死で訴えたのに教師が対応しなければ、子どもは失望して情報を伝えなくなり事態が深刻化する危険性があるわけです。学校も含めて、家庭も素早く対応できる環境づくりが急務だと思われます。

189番

【みんなのポケット】2015年9月号(NO.151)

何の番号がわかりますか?
児童虐待の通報や子育ての悩みなどを24時間受けつける児童相談所の全国共通ダイヤルの番号が7月1日から「189」に変わりました。「いちはやく」の語呂合わせで、これまでの10桁より覚えやすくなりました。
2013年度に児相が対応した虐待相談件数は全国で7万3802件、10年間で28倍になっています。このような状況の中で、日本子ども虐待防止学会では、初期対応にあたる児相や市町村の職員の増員などを厚労省に要望しておりますが、職員の不足から対応が後手に回って不幸な出来事が起こってしまうことはなんとしても防がなければなりません。

~子どものSOSを見逃さないで~

【みんなのポケット】2015年9月号(NO.151)

子どものSOSを見逃さないで
全国共通の子ども向けの電話相談
○24時間子供SOSダイヤル
0570-0-78310
通話料が必要、保護者も可
○チャイルドライン
0120-99-7777
月~土曜の午後4~9時
通話無料、18歳まで

夏休みなど長期休暇が明ける前後に、子どもの自殺が増加する傾向が、内閣府の調査で判明しました。いじめ対策や子どもの支援に関わってきた人たちは、「子どものSOSを見逃さないで」と呼びかけています。「休み明けは、環境が変わる契機になりやすく、動揺がうまれやすい」と考えられます。学校に行かなければと自分を追い詰め、落胆し、自殺に追いやられる。そんな図式が見えてきます。不安な表情や食欲のなさ、不眠、朝起きるのが遅くなる、元気がない、などちょっとした変化を見逃さないことが必要です。原因は学校での友達関係、学業の不振、進路の悩み、いじめなど様々ですが、まずは話を聞いてもらえることがとても大切。親に心配かけまいとして話せない場合も多いとか。上記のような電話相談を利用するのもよいでしょう。

子どものSOSを見逃さないで

いじめ

【みんなのポケット】2015年8月号(NO.150)

岩手県の中学2年生の男子生徒が自殺した問題では、自殺の一因に「いじめ」があったということが調査で判明したようです。勿論「いじめ」は学校だけの問題ではないと思います。子どもを取り巻く家庭や地域社会が、子どもの孤独をどこまでくみとれるか。まわりの大人一人ひとりに、その認識が必要だと思います。今、全国の学校の中には、子どもの心の相談に乗るスクールカウンセラーが配置されている学校がありますが、今後その数を増やしていく方針だということです。しかし、いくら素晴らしい制度があっても、根本的にそれを動かしているのは人ですから、ほんのささいな出来事も見逃さないような、きめの細かさが必要となります。 今後このような不幸な出来事が繰り返されない事を切に願いつつ、微力ですがそのような問題の解決に、医療者として関わっていきたいと思います。

不登校

【みんなのポケット】2015年7月号(NO.149)

全国には小中高校あわせて約17万人の不登校生がいると言われています。一言で不登校といっても、きっかけは様々で、友人関係や学習の遅れといった学校内の問題だけではなく、発達障害や虐待、生活リズムの乱れなど多様化しています。当院にも不登校で通院しているお子さんがおりますが、個々のケースで対応は様々で、環境の整備、カウンセリング、時には薬物投与もする必要がある場合もあります。なかなか学校に行くことが困難な場合には、担任、養護教諭、スクールカウンセラー、医師、その他の支援者が連携して登校を後押しする態勢を作らなければなりません。しかし、一方であせりは禁物で、数年かけて社会復帰を目指すくらいの気持ちが必要な場合も少なくないのが現状です。難しい問題です。

~心の健康~

【みんなのポケット】2014年11月号(NO.141)

心身の健康をはぐくむポイント

乳児期(0~5歳ごろ)
    食事や睡眠、衣類の着脱や排泄、歯磨きなどの生活習慣を確立する大切な時期です。
親の愛情や周囲からの愛情によって、信頼関係や優しさ、社会性など、心をはぐくむ重要なタイミングです。
  感情的に叱らず、子供の意見に耳を傾けてください。育児の悩みや不安を、親が一人で抱え込まずに、専門機関や周囲の人に相談してください。
  子供の発育に合わせた運動を積極的に行うとよいでしょう。
   
少年期(6~12歳ごろ)
  食生活や遊び、運動を通じて心身が成長する時期です。家族や社会とのつながりなど、コミュニケーションによって忍耐力や社会性が身につきます。
体の発達に、心が追い付かない場合もあります。
  バランスの良い食生活、十分な睡眠を心掛けてください。特に朝食は毎日欠かさない様にしましょう。
  子供には、心にゆとりを持って接しましょう。なるべく一緒にいる時間を作るように心がけてください。

~子どもの心に関わる疾患~

【みんなのポケット】2014年6月号(NO.136)

不登校ってありますね。勉強が嫌いな子。運動が苦手で、体育が嫌いで休みたい子。そんな 子どもは多いと思いますが、年間30日以上、確かな身体的疾患が認められないのに、学校 に行けない場合を不登校といいます。そんな状態の子どもには、自律神経失調症や発達障害、 小児心身症、小児精神疾患がかくれている場合があります。
自律神経失調症とは、小児の場合、起立性調節障害とも言い、たちくらみや、車酔い、めま い、腹痛、頭痛などが主な愁訴です。朝が弱く、なかなか起きられない場合が多いようです。
疑わしい場合は、起立試験といって、臥位や立位での血圧測定などを行って診断します。診 断がついても、なかなか特効薬がないのが現状で、成長を待つ感じとなります。
発達障害の場合は、学校や自宅でのコミュニケーション能力が低かったり、場の雰囲気がう まく把握できなかったり、授業中じっとして先生の話を聞くことができなかったりして、う まく学校にとけこめないようです。いくつか有効な内服薬がありますし、ソーシャルスキル トレーニングと言って、その場その場に応じた判断、行動について事前に考えてうまく対応 していくことをじっくり学んでいくなどが療育が必要となります。また、学校側の理解・援 助も重要な因子なので、学校の先生方とも十分話し合う必要があります。
小児心身症は、喘息や過敏性腸症候群などが有名ですが、心の変化が身体の症状を来すこと があり、もとにある疾患をしっかりと良くすることが第一でしょうか。
小児精神疾患には、チックとか、強迫性障害、社会不安障害、パニック障害など様々ありま すが、いずれも適切な対応をすれば、日常生活も普段通りおくることができます。なかには 内服薬を使う場合もあります。
以上簡単に述べましたが、それぞれ慎重に診断する必要がありますし、一般の小児科医では なかなかうまく診断や治療ができない場合もあります。その場合には、小児精神の専門医の 診察や治療が必要になる場合もありますので、悩んでいないで、まずかかりつけの小児科医 に早めにご相談ください。
一般に、子どもは心の変化(抑うつや不眠やイライラなど)をうまく表現できないため、身 体症状として訴えたり、表現したりします。ですから、周りの大人が注意して、そんな状況 を察知して受診行動を起こさないといけないのです。